貧乏大学生記録

都内大学新一年生が貧乏なりにがんばります。

春のにおい

こんにちは。

春ですね。過ごしやすい天気が続いて、新たな門出の時期を気分よく過ごせることを嬉しく思います。首都圏の桜はほとんど散ってしまって、木々は夏への身支度を進めているようです。

ところで、皆さんは「季節の匂い」感じていますか?

暑さと相まって、むせ返りそうな湿気と生の躍動を感じる夏の匂い、散っていく葉っぱに哀愁を覚える秋の匂い、胸を突き抜けるような清々しさのある冬の匂い。甲乙付けがたいですが、私は瑞々しい薫風の吹く春の匂いがよいですね。

しかしこの「匂い」、自分の鼻先の温度によって感じているという研究結果があるようです。ニワカには信じがたいですが……

個人的に、人間の感性だとかを全部科学で解明しようとするのはあまり好きではないですね。もし仮に、一時期騒がれた脳科学の「クオリア」なども含め、人間の活動を記号と数式だけで表せることができるようになったのなら……それって幸せなことなんでしょうか?

人間みんな心のどこかで「自分は特別」って考えていると思うんです。それが俗にいう「自己肯定感」じゃないですか?

もし科学で、不可侵の領域である心の機微をも解明できてしまったら、「生きること」の意味における大転換が起きることが確かです。きっと私は生きていけないでしょう。自分が自分でなくなる気がしてなりません。

そんなことより。皆さんも都会の生活に疲れたら、ときおり都市の外で空気を吸ってみてくださいね。特に今の季節は、気づかなかった植物や果実の匂いに酔いしれることができるはずです。緑に囲まれて呼吸すれば、きっと鼻先の温度以上に感じるものがあると思いますよ。